2010年4月19日月曜日

4年ぶりのリベンジ【頸城 昼闇谷】

日時:平成22年4月18日
山域:頸城 昼闇谷
メンバー:浅瀬、下村

山スキーを始めたほとんど最初の頃に誘われて行った、昼闇谷。雪庇の切れ目からのエントリーに足がすくみ、ターン毎に転けて転けてと散々な山行であった。しかし、「昼なお闇い谷」という名に反して広く開けた山容と、山頂から焼岳、火打山、雨飾山と頸城の山々を一望できる景色など、この山行は印象深く自分の心に残った。そして「いつか、あの谷にキレイなシュプールを刻むのだ」と静にリベンジを誓うのであった。

4:00、金沢出発。もうすぐ終わる高速1000円の恩恵を受けて糸魚川ICまで。高速を下りてから30分ほどで焼山温泉に到着。駐車場には単独のテレマーカーと、ツボ足のご夫婦。そして出発しようとしたところで4人組の山スキーヤーが到着。なかなかの賑わいですな。

6:25、ゲレンデ跡を出発。前日のトレースを追って林道を行く。天気は快晴、風ナシ、雲ナシ。
アケビ平から昼闇谷へ入る所で、ちょっとだけスキー板を脱ぐ。
昼闇谷からすぐに尾根に取り付く。気持ちの良い尾根にシールを滑らせて登る。
下村さんは無風好天に汗だく。持参のスポーツ飲料が足りなくなりそうな勢いで水分補給をしている。
後続を見ると、尾根に取り付かずに谷を詰めてから少し上部で尾根に取り付いてきている。そっちの方がルート取りとしては良さそうだな。
途中で下村さんが遅れ出す。大丈夫かー?「足、攣りました・・」えっ!
一瞬『山行中止』のフレーズも頭をよぎったが、スポーツドリンクで水分補給をさせ、塩をなめさせるなどして体内の電解物質を補給させる。「あとはゆっくり行くか」やはり山頂は踏みたい。

尾根が稜線に合流する所では、昨日のものと思われる自然発生の面発生表層雪崩が出ている。昨日登った人は上まで行った跡がないので、この弱層で敗退したか?「この破断面(クラウン)を観察しておくように」と雪崩講師らしく下村さんに伝える。

稜線に出たところは広尾根だが、すぐ痩せ尾根に。稜線伝いはブッシュも出て通行困難なため、左手の斜面を使って行く。ここで後続に追いつかれた為、先に行ってもらう。雪庇の切れ目から稜線に乗って、
12:25、山頂到着。4年ぶりに踏む昼闇山の頂。

眼前に聳える焼岳にはシュプールが見える。しばらく景色を堪能し、一ノ倉川に行くという4人パーティーと別れ、昼闇谷へ向かう。

雪庇の切れ目からエントリー、の前に、弱層テストを行う。
下村、やってみ「えっと・・・」と、すっかり弱層テストのやり方を忘れてやがる。今度の北陸雪崩講習は参加するように!と強く申し伝える。
弱層テストの結果、上部の重新雪の中に弱層はあるものの、概ね安定。

かつては吸い込まれるように感じた斜面も、今はそれ程には見えない。4年間の経験の積み重ね、成長の証ですな。
それではエントリーです。若干重い新雪ではあるが、ターンは決まる。
4年前のリベンジ成る!と言いたい所だが斜度が急な上部のシュプールは我ながら汚い。
スキー技術はそれほど成長してないなー
それでも斜度さえ落ちてくれれば気持ちのいいシュプールが刻める。

下りは林道をちょっと漕いで汗をかきながら、
14:25、車に帰着。お疲れさま~
駐車場から昼闇山を見返し、「あの斜面を滑ったのだ」と心に刻むこのひととき。満足。

焼山温泉に浸かって帰ろう、と思ったら『本日貸し切り』の札。仕方無いので上流にある「笹倉温泉」に向かい、¥800の高い温泉に内心ギョッとしながらも疲れを癒す。

久々に体力勝負の山スキーが出来、今は心地よい筋肉痛と日焼けに満ち足りた気持ちである。念願であった昼闇谷のリベンジと相成ったが、次は一ノ倉川も滑りたいし、焼山にも行かなくてはいけない、と課題は山積みなのである。

9:00

9:57

10:05

12:24

12:37焼山

13:19

13:35