2010年1月24日日曜日

石川の超メジャールート『ハライ谷』

山行報告【白山 ハライ谷】
日時:H22/1/24
メンバー:形屋、浅瀬、吉野(めっこ)、野口(さわわらし)

前日飲み会の為、近場で山スキーの計画を練る。
高橋君の「ハライ谷行こう」の一言で決めたわけだが、朝集合場所に本人が来ない。
電話してみると、
「・・おう・・・おはよ・・・二日酔い・・・」とのことで、ダウン。
さらに鮎川×2も参加の予定が、
「ごめーん浅ちゃん、寝坊したから先行っててー」ということで、結局メンバーは4名となる。

一里野スキー場にはちょい遅れて到着。
ここで形屋さんと合流し、ゴンドラ(500円)でスキー場トップへ。

9:00 加賀禅定道をラッセルスタート。ツボ足組をさくっと追い抜く。
9:29

さーガンバガンバだ。
天気も予報に反して陽もさしてる。
昨日のお酒も抜けて気持ちよく汗をかきながら交代でラッセル。
「わし、山スキーは滑りも好きやけど、上りも好きや」と形屋さん。激しく同感です。山スキーは上ってヨシ、下ってヨシ!なのだ。

稜線上はアップダウンがあるので同ルート往復は山スキーではちとつらいかな?

11:00 しかり場分岐に到着。あー気持ちいい。
このまま奥長倉まで行けそうだ。

積雪調査の為ゾンデを取り出すが、先っぽが地面に届かない。
今年の白山の積雪は豊富。期待出来ますぞ。

断面観察:50cmで弱層アリ
シャベルコンプレッションテスト:肘で6回で破断
シャベルコンプレッションテストで掘った穴からさらにゾンデを刺すが、まだ届かない!
積雪:350cm以上!

おにぎりをほおばり、記念撮影をして、シールも剥がした。でも鮎川さんが来ない。
おかしいなー、鮎川さんの足ならサクッと到着しちゃうんだけどなー。

待ちきれなくなったのでスタートします。
雪はたんまり、そして上質。いけー
11:37

形屋さん、野口さんは相変わらずのアグレッシブな滑りでパウダーをまき散らす。
私は昨年に比べ成長した滑りでパフパフの雪に雄叫びを上げる。
と、「浅チャン昨年よりもいい滑りになったね」そうでしょ、そうでしょ、修行の成果です♪
吉野は修行がなってない、相変わらず転け転けのテレマーク。
野口さんのアグレッシブな滑り

尾根を順調に滑り、途中から谷筋にルートをとる。
丁度昨年の同時期に谷筋から詰めたが、非道かった谷割れが今年は大したこと無い事も確認できた。
これは、これはひょっとしたらあんなこんなビッグルートも今年は行けるんじゃないの?えーまじっすか!?行っちゃう?
と一人激しく妄想モード。

12:30 林道到着。
「今日本当に来て良かったわいね」
「いやー楽しいわ」
「もうボクお腹いっぱいです」
と皆ニコニコである。

あとは林道を漕いで帰るのみ。
この先にはハライ谷の最大の難所、林道トラバース。
吉野はシールを付けて抜けたが、正解です。怖いと思ったらムリをしない事。その間待ってるのはちょい長かったが。

人でいっぱいのスキー場に到着。皆さん、お疲れさまでした。また行きましょう。

帰宅後、鮎川さんに確認した所ウチらが出発した10分後にしかり場の分岐に到着したそうな。
もうちょっと待てば良かったです。

2010年1月17日日曜日

テレマークターンの修行をしてきなさい

山行報告【輝山北東尾根】
日時:1月17日(日)
場所:平湯周辺 輝山北東尾根
メンバー:浅瀬、Y野(めっこ)

誰か山スキー行がねーがー、一緒に行く奴いねーがー(「なまはげ」の口調で)の誘いに引っかかったのは今年テレマークデビューしたY野。しかしまだゲレンデで2回しか滑ってないらしい。やはりスキーは山で鍛えるもの!
パートナーも見つかったし、どこに行こうかな?白鳥山に行きたいけど予報は西高東低だし、平湯周辺の輝山北東尾根にしよう。

1月17日朝5時、浅瀬宅にY野参上。
「夜1時半に出て来て、4時に着いて仮眠してました」
能登の先っぽからよー来た。
-10℃の凍結路面を安全運転で福地温場にようやく到着。

7:40 遅めの出発となってしまった。先ず林道へと雪面を上る。
ここでY野のシールが剥がれてきて早速苦心する。


シールの不調に苦労してる、はよ上がってこい

林道に上がるとトレースはナシ。その林道を漕いで橋を渡り、上りの林道はショートカット。

9:14 h=1180から尾根に取り付く。
細尾根をジグを切りながらの脛ラッセル。ここでもY野がまたもや苦労してる。
「Y野、ジグ切る時は板をこうするんやぞ」「わかりましたー」






10:36 h=1480の小ピーク
計画では北側の斜面を滑ろうかと思っていたが、藪がうるさい。対して南側に見える谷は上から見る限りはすっきりした谷に見える。みるからに美味しそうな谷に、「こっち滑ろうかな?」

12:00 h=1760
ダメだ、もうここでタイムアップだわ。頂上を踏めなかったのは残念だが、まあ出発が遅かったということで。


断面観察
積雪:210cm
弱層:50cmの所に弱層あり
シャベルコンプレッションテスト:Moderete(腕から先、こぶしを使って剪断)



まあ気をつけて滑れば大丈夫でしょう。
尾根を滑るが新雪がたっぷりありすぎて滑らない。直滑降でやっと進むような具合でターンなんて切れない。
h=1530の地形図場で見にくい小コル到着。ここからさっきの南側の谷に滑り込むことにする。
谷にも雪がたっぷりあるが斜度がある分ターンが決まる。
所どころ谷割れが見えるため、気を付けながら滑る。
「Y野ー、ここ気を付けれー」と振り返るとテレマークターンがうまく決まらず転けてる。
その先も谷割れに気を付けながら滑るが、おおむね問題なく滑る。
Y野は転けながら滑る。「谷が狭くてテレマークターンが出来ないです」と泣きが入る。Y野ガンバだ!

転ける

そして転ける

谷を下って沢筋を歩き、堰堤の際を滑って朝のトレースに合流して車に帰る(13:55)。

Y野、テレマークターンの修行をして出直してきなさい。

2010年1月14日木曜日

今年の初滑りは猿ヶ馬場


山行報告:猿ヶ馬場山
日時:10年1月11日(祝)
メンバー:浅瀬
猿ヶ馬場山に行ってきました。これまで帰雲山までしか行ってないので今日は山頂を踏むのだ!

1/11
朝ゆっくりと出発し、荻集落の神社下に止める。
他に車ナシ、トレースもナシ。

雪はたんまりあるのだ



7:00出発。
天気は良く、雪も軽い。脛程度のスキーラッセルで林道カットしながら黙々と漕ぐ。
雪につつまれた静寂の森の中、聞こえるのは自分の呼吸とザッ、ザッという足音のみ。
宮谷上部林道下の痩せ尾根はどうやって滑る?などと考えながら、上部宮谷林道には9:20到着。
あとは広尾根を行きやがて帰雲山に到着。さて、ここから猿ヶ馬場山に行くかしばし迷う。
地図では、尾根は一端下り上り返し、さらに上の方はなだらかでスキーは滑らなさそう。まあ初志貫徹、行くか。

11:10、ワンピッチで猿ヶ馬場山手前のダベッとした所に到着。
この先はちょっとアップダウンしながら頂上に行くだけ。
しかしスキーだと面白く無さそう。雪も重くなりかけてくるしね、と誰ともなく言い訳をしてここで下ることにする。

恒例の断面観察
積雪:250cm
弱層:なし 新雪からこしまり雪


シャベルコンプレッション。弱層はナシ

11:40、シールを外して尾根ルートを下る。新雪を蹴ちらかして滑るこの感触!ひゃほう
すぐに上り返しになるのでシールを再び装着して一上り。
帰雲山でシールを外して上部宮谷林道まで滑り下る。
広尾根で滑りやすい。
上部宮谷林道からは細尾根樹林帯を避けて谷筋にルートをとり、木々を避けながら一気に下る。わぉ!このルート気持ちいいー。
ひとりで歓声を上げながらドンドン滑る。下の林道から再び尾根筋に戻り、あとは上りトレースを追いかけて車まで一気に滑り下る。

12:20車到着。ふー満足じゃー。
観光客であふれる荻集落をぬけ、改装された五箇山温泉(500円)に入り、帰る。

実は山スキーに一人で行くのは初めて。「絶対事故はおこせんぞ」と普段使わないヘルメットまで着用し、雪崩の危険性のあるルートは避けて、ドキドキの安全運転山行を心がけた。一人で山中にいるこのワクワク感というのは山スキーではまた格別のモノがあることを知ってしまった。でもやはりもしもの事を考えると単独山スキーは控えたい。
皆さん、山スキーに行きましょうね。