2009年4月26日日曜日

日の出から日の入りまで 【飛騨沢】

日時 4月11日(土)
メンバー 崎田、永井(めっこ)

去る4/11(土)に、崎田さんのお誘いで飛騨沢に山スキーに行きました。いまさらですが報告です。

朝2時に、若松ロードパークで待ち合わせ、のはずが昨晩の晩酌のお酒がどうも抜けきらない。
崎田さんにお願いして、自宅でピックアップして頂く。(スミマセンでした。)

5時前に新穂高駐車場着、準備をしているうちに空が白みだし、日の出と共に行動開始。
ロープウェイ駅を超えてしばらく歩いたところで、路肩に数台駐車あり。実際ここまでは車で入れたようだ。

林道の雪はところどころ切れており、快適とはいえないがなんとかシール歩行可能。6:40ごろ穂高平避難小屋通過、白出小屋を過ぎたころには、完全に雪が繋がってきた。
 
空は雲ひとつない快晴、笠が岳方面には、なぜか気球も飛んでおりしばし空を見上げる。
滝谷避難小屋には9:15ごろ。キジ撃ちで身も心も少し軽量化。

デブリの山を越えつつ、槍平小屋には10:20頃の到着。久々の歩きで、すでに疲れたが、目の前には広く開けた飛騨沢の入り口が見えている。時間もまだまだたっぷりあるしということで再スタート。

ここからはひたすら飛騨沢を詰める、が、だんだん疲れも出てきて1時間に標高300mも稼げない。それでも一歩一歩進めばなんとか着くはずと自分に言い聞かせて、歩みを進める。
2700mより上は、さらに遅々とした歩み。30歩歩いては3分休み、久々に辛い思いを味わう。

先行した崎田さんに遅れること30分、飛騨乗越に2:40頃?到着。
飲み水も使い果たし、ヘロヘロだがとりあえずパンを食べていよいよ滑走開始。

上部は、固めに締まった雪で、よく整備されたゲレンデのよう。
とにかくだだっ広い谷はまったく距離感がなく、滑っても風景はゆっくりとしか変化しない。足の疲れで滑走した距離を知る。
一週間前の降雪で白く綺麗な雪面を滑り降りていく。

槍平小屋から先は、沢沿いにトレースを追ってひたすら下山。
時間も押しているし、なんとか日没までには新穂高にたどり着きたいなと思いながらトレースを辿る。。が白出小屋の手前辺りでトレースを見失い、白出沢の辺りをシールをつけて若干登り返す。

最終的には無事林道に戻り、6:30頃新穂高に到着。
日は暮れ始め、出発時と同じような薄明かりのなか、丸一日遊んだことを実感した。

2009年4月19日日曜日

今が旬かも【蓮華岳大沢右俣】

日時 4月19日(日)
メンバー 高橋、浅瀬(めっこ)
ルート 扇沢~針の木雪渓~針の木峠~蓮華岳~大沢右俣

どこに行こうか散々迷った挙句、従来ならシーズン納めに行く予定だった蓮華大沢に行って来ました。例年雪が豊富な針の木雪渓はさすがで、いつもより1ヶ月程度訪れるのが早かったおかげでそれなりに楽しめました。

前日の夜金沢を出て、扇沢の駐車場にてテント泊。ポンちゃんと日ごろの悩みなどを語らいつつ早々に就寝。夏用シュラフでなめてたポンちゃんは寒かったらしい。

二人で行くといつも寝坊気味。結局、5時頃起きだし、出発は6時となってしまう。(これなら早朝金沢を出ても一緒だと思った・・・。)

針の木雪渓へ向かう道には雪が残っており、さすがは標高が高いだけある。今年は、下部の雪解けは異常なものがあるが、上部はそれなりにあるのではと思い知らされた。ただし、降雪量が圧倒的に少ないので谷ルートは注意が必要であろう。



雪渓の登りは非常に楽で、時間あたり400mくらいは稼げてしまう。針の木峠までは2ピッチで到達してしまい、蓮華岳には10時着。今年のGWに登る予定のラインを観察してから、大沢右俣にドロップイン。斜度は少しあるが、意外にも数日前に降った新雪がいい感じで締まっている。ポンちゃんも楽しく滑降ができたようである。

 



中間部からはデブリランド。これは、下からの観察でも分かっていたけど、雪質がそれなりなのに残念である。滑りに難儀する中間部を越えると緩傾斜の下部にてスキー講習などを交えつつ、腐れ雪にシュプールを残しあっと言う間に下りきってしまう。結局、駐車場には12時前に帰着してしまい、お手軽な半日コースとあいなったのであった。

2009年4月18日土曜日

悪名名高き雪崩の巣【穴毛谷】

当初穴毛谷の側稜を1泊2日で登る予定だったけど、仕事の都合で土曜日が潰れ、日帰りで穴毛谷から抜戸岳を往復してみました。

日時 4月12日(日)
メンバー 高橋、浅瀬(めっこ)
ルート 蒲田川左俣林道~穴毛谷~杓子平~抜戸岳(往復)


朝3時に金沢発。この日32歳を迎えた僕は素敵な女の子と一緒ではなく、いつものとおりポンちゃんと一緒に山に向かうのであった。5時過ぎには中尾温泉に到着し、5時30分発となる。先行者もなく、後続もないようで僕らだけで雪崩れの巣と言われる悪名名高き穴毛谷に足を踏み入れる。

谷の様子は、なるほど雪崩れの巣だなとわかるとおりやばい感じである。出だしはしばしつぼ足で歩くが途中からはスキー登行が可能となる。

順調に高度を上げ、穴毛谷の名前の由来?となっている岩を通過し、すばし進むと大滝に出くわす。ただ穴毛大滝はそれほど大滝ではなくすんなり通過し、杓子平に出る。





杓子平はそれまでの谷の陰鬱さとは異なり開放的な雰囲気に包まれ幸せ感を感じるが、ここらあたりから異常に気温が高く感じるようになる。抜戸のピークが見えてからが長く感じる。えっちらおっちらだだっ広い山腹を登り切り、最後は雪庇の切れ間をくぐり抜け頂上へ。

頂上では雷鳥との会話を試みしばしまどろんだ後、下山する。といっても、雪は腐り果て、快適な滑降とはいかないが快晴の空のした、広大な杓子平の滑降は気分がいいものである。大滝の乗り越しポイントを探すがここが難関となり、ポンちゃんは過呼吸気味になるほどドキドキしたらしい。まあ、滑り出しの雪庇ドロップインもドキドキしたらしいけど・・・







なんとか難所をクリアして一気に下山と思いきや、雪が重すぎてテレマークターンどころでなくとりあえずすべり下りるのがやっとである。ポンちゃんも必死の追尾で特段遅れもせずなんとか下山。




帰りは堰堤建設用の資材運搬路をだらだら歩き車止めまで。温泉に漬かればポンちゃんも元気になる。風呂やのおかみさんに穴毛谷に行ってきたことを告げると「捜索に行ってきたの?」と聞かれればなんだかいけないことをしたような気がしてしまった。


時間的な余裕もあることから、高速1000円制度を活用した新たなルート開拓と称して高山経由で帰沢を果たすが、結局距離的に不利なことが判明した。