2010年5月24日月曜日

山行報告【穴毛谷】
日時:5月16日(日)
メンバー:鮎川、浅瀬、柴田(ベルグラ)、内島(ハイキング)
山域:北ア 穴毛谷

「兼用靴買いましたー」(by内島)、じゃあどこか行かねば。今週末、鮎川さん
の計画あるから行くか?、と誘う。
しかし鮎川さんの計画は、穴毛谷を詰めて抜戸岳から打尾谷左又↓、右又↑、笠ヶ岳から六の沢↓というもの。かなり行程が長いが、若いし大丈夫でしょう、何事も経験です。
前夜発で西穂駐車場テン泊。翌4:00起床、蒲田川西俣林道ゲート4:55出発。
林道しばらくで穴毛谷に。雪は昨年より少ないかな?
堰堤上からシール登高開始。今年はデブリが多く歩きづらい。
元気な鮎川さん柴田君がドンドン行くが、内島君は遅れ気味、「がんばー」。
5:23
6:02
6:03
 6:09
 
穴毛滝を過ぎると急登になるためスキーを担ぎアイゼンに。
7:01
 7:11
 
内島君は靴が合わず「行ける所まででいいですか?」と泣きが入る。
「とにかくここの谷だけ登って来い」
とっくに先に行って杓子平の入口で休憩中の両名まで行って、「彼に付きますから行って下さい」と無線交信の時間を決めてパーティーを分ける。
 
 
ザック中の荷物を出し入れしている時に水筒を転がしてしまう、あわてて飛びついた弾みでカッパとインナーにアイゼンをひっかけてしまい破ってしまう。あーー被害甚大です。
とかなんとかしてても内島君が上がってこない。下降すると、急登の上でギブアップしてた。
「もうちょっと登ったら斜度も楽になるぞ」
「足がダメです・・・」
「じゃあそこで一時間待っとれ」と内島君をデポして登ることに。
8:41
 
適当な所で滑り帰ろうとも思ったが、中途半端じゃ帰れない、ドンドン登り抜戸岳まで行く。
10:32
槍もいいねー、飛騨沢も白出沢もいいねー、とウットリ。
と、しかし内島君を1時間40分も待たせてるため、早々にシールを外す。
雪も緩み、数日前の雪でパックされた真っ白な雪面に気持ちよくシュプールを刻んでいく。アッと言う間に内島君の待つ所に。
「待たせてゴメンよ」2時間も待たせたけどこの雄大な景色の中なら退屈もしまい。
101:13
 11:16
穴毛滝の方へ水筒を探しながら滑ると、ありました!雪割れした岩の上。しかし水筒の底がバックリと割れてる(ToT)。。
 
途中で板を外して先の急登の方へ下り、あとはデブリと小石に耐えながら下山し、堰堤到着が11:40。
12:00の無線交信は繋がらず、13:00の交信で鮎川さんの声が飛び込んでくる。
「今、笠ヶ岳のテッペンや」とのこと。
 
まあ無線が繋がったんで安心。あとは温泉に入って汗を流し、まったりと両名の帰還を待つ。15:30到着。
打尾谷は上部がカリカリで大変。六の沢は上部は快適、途中から新しいデブリがあったそうな。
さらに柴田君のビンディングがいつの間にか割れてたらしく、途中から歩行に手間取ったそうである。固定すれば滑りに問題の無い箇所だったのが幸い。柴田くんの今シーズンの山スキーは強制終了と相成る。

2010年5月11日火曜日

いまいち不完全燃焼【ブナグラ峠】

山行報告【ブナグラ峠 山スキー】
日時:平成22年5月8日
メンバー:高橋、浅瀬、福島(めっこ)
山域:北ア ブナグラ峠

今シーズン山スキーを始めながら、まだ1回しか連れて行けてない福島から「今度の土曜休みです」と連絡。じゃあ山スキーに行こうか。しかし白峰のゲートも片貝へのゲートも閉じたままの今シーズン、行ける山域は限られる。
まあそんなに厳しく無いルートにしとこうか、とブナグラ谷に決定。

思ったよりも閑散としている馬場島を歩き始めるが、林道のチェーンは簡単に外せたようで、白萩川との分岐まで車が入ってる。ちょっと失敗。
ブナグラ谷への道は橋が落とされており、先行者は渡渉を諦めて帰っていった。しかし偵察してみると少し上流でブリッジが繋がっており、問題なく渡る。
その先も雪解けが進み、ほとんど夏道をブッシュに悩まされながら進む。えーい疲れる。
H=1200あたりで雪が繋がってくれて、やっとシール歩行だ。
  
あとはピーカンの空の下、ゆっくりと高度を上げていくばかり。
大ブナグラ谷には先行者が登っていく。うーむ、そっちも面白そうだね。
福島はややシール歩行に慣れない様子で、途中で板を担ぐ。


高橋クンはシールの糊がダメで、やはり担ぐ。


ブナグラ峠の直下は岩が出ていて兼用靴で難儀して登り、お地蔵さんとご対面。
峠にはテントが一張り。赤谷山か猫又山に行ってるんでしょう。赤谷山へはかろうじて雪が繋がってるようだが、猫又山への登り道が完全に出ている。
峠から見下ろす折尾谷は東面ということもあってキレイな斜面にそそられる。
「どうする?ちょっと滑ってみる?」
「もう糊ダメやし、やめとくわ」
残念。
じゃあ帰るべ、ということでシールを剥がしてエントリー。
 


斜面の小石を避けながらアッと言う間に滑り下りる。登った距離も短かった為、本当に一瞬で終わってしまった。
下にはこれから登られるご夫婦が。泊まりですか?
あとは登山道をブッシュを掻き分けて、駐車場に帰着。

2010年5月10日月曜日

実は大日岳の山頂を踏むのは初めてでした【大日岳】

山行報告【大日岳 山スキー】
日時:5月9日(日)
メンバー:浅瀬、鮎川(めっこ)、柴田(ベルグラ)
山域:北ア 大日岳

松任徳光PAで福井から来る柴田くんと合流し、いざ立山へ。
7:00に開く称名滝へのゲートの前で準備をしていると、少し前にゲートを開けてくれた。
7:10、駐車場スタート。
水量豊富なハンノキ滝を眺めて登山道へ。登山道のブッシュにスキー板が引っかかって登りにくいことこの上ない。牛首から下降予定のザクロ谷を見るとバックリと谷が割れてるのが見える。無事下ってこれるのか?
ようやく尾根上の登山道を行くと雪が出てくる。スキーを履いて大日平のダベッとした雪面をシールで歩くと、対岸の弥陀ヶ原のアルペンルートにはバスの列が。
太古、立山の溶岩流が作った台地を、称名川の流れが削り大日平と弥陀ヶ原を隔てたウン万年かの歳月に想いを巡らす。自然の営みに対し砂防ダムという人為の儚さ、真っ白な雪原をスキー板を履いた小さな点が横切っていく天からの視点、等々・・。
 
 大日平小屋から見上げる大日岳の斜面にシールを利かせて鮎川さんをトップで登る、どんどん登っていく、まだまだ登っていく、休憩しないの?たまらず「鮎川さん、一本いれましょう」
二又で、鮎川さんは板を担いで左又へ。私と柴田くんはスキーシールのまま右又へと別れる。
順調に高度を上げて、11:10、大日岳(h=2500)山頂に到着。

 風が強く、寒い!劔のあたりも黒いなー、雪融けが進んでるのでしょう。
景色なども堪能してからシールを剥がし、ほぼ大日岳直下の斜面を目がけてエントリー。雪も緩んでおり私にはやや急な斜度も問題ない(カリカリだと問題ありだ)。3人それぞれキャホーと雄叫びをあげながら滑降していく。

アッと言う間に大日平小屋だ。ここからドキドキのザクロ谷へ入っていく。
慎重に進むとやがてバックリと滝が。ここは板を担いで右から巻き下る。

またしばらく下ると次の滝が。ここも板を担ぎいやらしいトラバースをピッケルを出して越える。

そして最後の滝は捨て縄を打って懸垂下降。フー、時間がかかりましたなー。

牛首への雪壁を登って登山道に合流。
ちょうどそこに居た他のスキーヤーから「この時期によくザクロ谷行ったね。すごいわ」と感心(?)される。
ここで私は登山道を忠実に下ることにし、鮎川さんと柴田君は左手の雪渓を拾いながら称名滝の道へ。
14:35登山口着。鮎川組はブッシュとスキーと交互に交えながら20分遅れで下山。
駐車場には称名滝の観光客がわんさかいてビックリ。観光客の方も板を担いでいる我々を見てビックリ。